≪拡大≫コスト修正案

下手にエネルギーを注ぎ込むととんでもない事になる例の呪文の修正についての修正案です。
以前某GMへのメッセージで調整提案したものの、その後どうなったか知らされていなかったのですが、どうやら(いつのまにか)採用された(ことになっていた)らしいです(苦笑)
今回ご紹介のものは、基準は同じですがさらに使いやすく調整しています。


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  • 維持:1時間
  • 基本消費:10/大きさ+0.5倍、維持同じ。
  • 詠唱:5秒

 大きさとST・Mv・DRが増加します(端数切捨て。)
 元のDRが0の場合、1として計算します。
 SMは新たな身長に応じた値になります。


SM目安表(消費:倍率:SM)
10点:×1.5:SM+1
30点:×2.5:SM+2
50点:×3.5:SM+3
80点:×5.0:SM+4
130点:×7.5:SM+5

解説:
とりあえずこのデータだけでも改善点は見えてくると思われますので、以下は細かい話が気になる人向けです。

まず、この呪文は身長を増加させ、それに比例してST・DR・Mvが増加します。したがって、この呪文のコストはこれらの値の変化に応じたものになるべきでしょう。DRについても、サイズが増えるほど“厚み”の増加は大きくなると思われますので、これに準じます。

SMが増えるとSTのコストは低下するため、これを考慮しなければなりません。また、もし呪文の対象が「マニピュレータの性能が悪い」場合、やはりコストは減少します。最終的なCP評価は増分×0.2です。しかし呪文の対象にはSTが高いキャラクターの方が選ばれやすく、そうした目標はより大きな恩恵を受けるでしょうから、これを持って相殺と考えることにしましょう。(これを考慮した計算は困難です。)

これらの数値を元に、魔法大全p14〜15の基準からエネルギーを計算しました。対象は標準的な人間(全能力値10)という想定ですが、上記のようにやや強めの場合も考慮に入っています。

魔法大全からSM+1毎の消費になっていましたが、体力等は1.5倍ずつなので計算の手間が増えますし、DRの増加量の変更は弱体化の方向ではあるもののサイズとの整合性がなく、むしろアンバランスさは増している(指数的に!)と言う、変更の観点がいまいちわからなかった呪文でした。ちなみに、Dungeon Fantasyでは15点消費/SM+1となっているようです。確かに使用難度は上がるのですが、そもそも使いづらい呪文になってしまうため、やはり前版に近い上記のような計算をするのがよいと思われます。